安全教育バイブル vol.4〜「怒る」と「叱る」は別物。パワハラにならずに厳しくする技術~

安全教育バイブル Vol.4 - 「叱責」と「指導」の境界線
👮

安全教育バイブル Vol.4

「叱責」と「指導」の境界線

パワハラが怖くて、
部下を叱れないあなたへ

「厳しく言ったら辞めてしまうかも」「パワハラと言われたらどうしよう」。
そう萎縮して、見て見ぬふりをしていませんか?

安全に関わる違反を見逃すことは、「優しさ」ではなく「見殺し」にする行為です。

元幹部自衛官が教える、命を守るための「正しい厳しさ」とは何か。その境界線を明確にします。

管理職の悩み

😟 「強く言うと今の子はすぐ凹む...」
😠 「何度言っても直らない、イライラする!」
😰 「訴えられたら終わりだ...」

「怒る」と「叱る」は別物である

混同していませんか?自衛隊では明確に区別します。

😡 怒る (Anger)

NG行動

目的:自分の感情の発散

「なんでそんなことするんだ!」「お前はダメなやつだ!」

▼ クリックで詳細

👮 叱る (Scolding)

OK行動

目的:相手の行動の修正

「その手順は危険だ。なぜなら命に関わるからだ。」

▼ クリックで詳細

Simulation

実践シミュレーション:一触即発

命に関わる違反を目撃しました。あなたなら、どう声をかけますか?

現場:建設用足場 (高さ10m)
🏗️ 👷

部下 A君 (入社3ヶ月)

⚠️ 命綱(安全帯)未着用!

「面倒くさいからいいや...」とフックを掛けていません。
落ちれば確実に死にます。

自衛隊流リーダーシップの4要素

理想のリーダーは、厳しさだけでなく、信頼や論理性も兼ね備えています。 「叱る」ことは、このバランスの中に成立します。

  • 即時性

    後からネチネチ言わず、現行犯でその場で指摘する。鉄は熱いうちに打て。

  • 限定性

    「人格」ではなく「具体的な行動」だけを対象にする。「バカ」は禁句。

  • 期待

    最後は「お前ならできる」「死なせたくない」と信頼で締めくくる

今日から使える「言葉の変換」

つい言ってしまうNGワードをクリックして、OKワードに変換しましょう。

😡

「お前はバカか!」

NG: 人格否定

クリックして変換 ↻

👮

「その手順省略は危険だ!」

OK: 行動指摘

😡

「やる気あるのか?」

NG: 精神論・曖昧

クリックして変換 ↻

👮

「指差呼称が抜けているぞ」

OK: 具体的事実

😡

「もう帰れ!」

NG: 突き放し

クリックして変換 ↻

👮

「期待しているから言うんだ」

OK: 信頼・フォロー

次回 Vol.5 予告

【マニュアル】「読ませる」資料から「使える」武器へ

~分厚いファイルは誰も読まない~

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