安全教育バイブルVol.1 「教わる」から「自ら動く」へ。元幹部自衛官社労士が伝授する「安全教育」バイブル

安全教育バイブル Vol.1 - 「教えたつもり」の罠
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安全教育バイブル Vol.1

ワラビー社会保険労務士事務所

新連載スタート

「教えたつもり」が
一番怖い。

部下が育たない、ミスを繰り返す。
その原因の9割は、部下の能力不足ではなく
「教え方が間違っている」ことにあります。

01

教育と学習の深い溝

「教える(Teaching)」と「学ぶ(Learning)」はイコールではありません。
上司と部下の間にある認識のギャップを体験してみましょう。

👔 上司の視点 (I taught)

  • ✅ 「説明しました」
  • ✅ 「資料は渡しました」
  • ✅ 「一度やって見せました」
だから「教育完了」だと思っている

👷 部下の現実 (They learned?)

  • ❓ 「理解できていない」
  • ❓ 「納得していない」
  • ❓ 「実践できない」
行動が変わらなければ「情報の押し付け」

💡 クリックして確認: 上司が「教えた」と思っても、部下の行動が変わらなければ教育は成立していません。

自衛隊式「指導者責任」

元幹部自衛官として叩き込まれた鉄則。
以下のシナリオで、あなたならどう判断しますか?

🪖

シナリオ:危険空域での事故

あなたは部隊指揮官です。
事前にブリーフィングで「あの空域は危険だから入るな」と部下に伝えました。
しかし、部下はその空域に進入し、事故を起こしてしまいました。

Q. 責任は誰にあると考えますか?

02

「背中を見て覚えろ」は事故の元

かつての職人文化は、現代の安全管理現場においては「危険」です。
なぜ今、科学的なトレーニング技術が必要なのでしょうか?

🚫 旧来型:技を盗む

「盗む」のを待っている間に、部下は勝手な解釈をし、取り返しのつかない事故を起こす可能性があります。10年かけて一人前になるのを待つ時間的余裕も、現代にはありません。

⭕ 新しい型:トレーニング技術

暗黙知を言葉にし、科学的なメソッドで短期間に人を育てる技術。結果(行動変容)を出すことにコミットします。

習熟期間とリスクの比較

※イメージ図:科学的メソッド導入による効果

来年に向け、「教えるプロ」へ

「何度言ったらわかるんだ」と嘆くのは、今年で終わりにしましょう。
あなたが教え方を変えれば、部下の目は必ず輝き、
自ら考え、安全に行動するようになります。

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【第2回予告】山本五十六に学ぶ「4段階教授法」

やってみせ、言って聞かせて、させてみせ...
教育の黄金律を実践レベルで解説します。

ワラビー社会保険労務士事務所

ブログ第144回(令和7年12月21日)

#安全教育 #自衛隊式 #リーダーシップ

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